開発の経緯
乾燥機により樹脂を乾燥すると樹脂ペレットに含まれるモノマーや添加物により様々な揮発性有機化合物(VOC)ガスが発生し、成形現場に臭いが漂うため対策できないかといった声がありました。そういった希望を実現するためにVOCガスを分解する方法について検討し、省エネ・省スペースの観点から触媒に着目しました。さらに低温でVOCガスを除去することができないかと開発を進め、今までの業界には珍しかった脱臭機能を持つ装置を実現しました。
活用事例
「樹脂の乾燥をした場合、工場の壁が変色してしまい、対策をしたい。」
「乾燥機から排出される臭いを低減したい。」
という場合にご利用いただけます。
VOCガスは加熱された触媒を通過すると活性化エネルギーが低くなり、反応速度が速くなるため、比較的低温度で水と二酸化炭素に分解されます。
開発者の思い
今まで弊社にない脱臭という新しい分野に取り組み、VOCガス分解にはどういった方法が良いのか試行錯誤し開発していきました。お客様がこの装置を使用していただき、工場環境が良くなったと思っていただければ幸いです。(開発担当)